『早寝早起きなんてつまらない』と強がっていた私が、50代で気づいた『睡眠』という最強の土台

生活の工夫

子ども時代から「夜早く寝る」が壊滅的に苦手だった

昔から、とにかく夜早く寝ることが苦手でした。

子どもの頃は、「早く寝ると何か楽しいことを逃してしまうんじゃないか」「もったいない」という気持ちがいつでもどこかにありました。
いざベッドに入ってもなかなか寝付けず、暗闇の中で「死」のことやニュースで見た戦争の恐怖がぐるぐると頭を駆け巡り、夜が怖くてたまらなかったのを覚えています。

大人になってからも、生活リズムはボロボロ。
昼間を無為に過ごしてしまった焦りから、なぜか夜になると急に頭が冴えて活動的になってしまうのです。
脳がオーバーヒートを起こして頭痛がするまで起きていたり、夜にたまたま見たテレビやYouTubeに没頭して時間を忘れてしまったり……。

さらにハードルだったのが、「お風呂に入る」「夕食の後片付けをする」という作業。
どうしても取りかかるまでに時間がかかり、結果として寝る時間がどんどん後ろ倒しに。
寝る直前にお風呂に入ると興奮してさらに寝付きが悪くなり、ベッドに入ってからの「眠れない時間」が苦痛で仕方がありませんでした。
一時期は睡眠導入剤を服用していたこともあります。

「早く寝られないなら、遅く寝て遅く起きればいいじゃない」
そう思って朝4時に寝て正午前に起きるような生活。
「早寝早起きなんて人生つまらない!夜ふかしほど楽しいものはない」
強がってみせることで、乱れた生活リズムと自分の生きづらさをごまかしていました。

正論では変われなかった私が、「点数付け」で一変した

昔から「早寝早起きは健康に良い」なんて、耳にタコができるほど聞いてきた定説。
頭では「そりゃそうだよね」と分かっていても、どうしても行動に移せませんでした。
正論や意志の力だけでは、私の行動を変えることはできなかったのです。

そんな私が本当の意味で腑に落ちたのは、意外なきっかけでした。
睡眠計測デバイスを使い始めたことです。

そのデバイスは、毎日の睡眠状態を「点数」にして教えてくれます。
学校教育の影響なのか(笑)、「良い点数を取りたい!」というスイッチが入った私は、点数を上げるために実験を始めました。
睡眠時間を伸ばしてみたり、就寝時間を変えてみたり、色々と試行錯誤。

しかし、いくら時間を確保しても「夜遅く寝て、朝遅く起きる」生活では、どうしても高い点数が出ませんでした。

ところが「早寝早起き」をして、かつ「毎日同じ時刻に寝て起きる」ことを意識してみたところ…
…なんと平均して良い点数が取れるようになったのです。

ゲーム感覚でその高得点をキープしようと早寝早起きを続けていたら、ある日ふと気づきました。

「あれ? なんだか体の調子がいいかも……?」
「以前より『先延ばしグセ』が出にくくなっている……?」
「脳がオーバーヒートして頭痛がすることが減ったかも……?」

それは、気合や根性で自分を無理やり変えたのではなく、デバイスで可視化して面白がっているうちに、染み込むように「早寝早起きって本当に土台なんだ」と実感できた瞬間でした。
目から鱗。

意志の力に頼らない!私がやってみて効果があった「5つの仕組み」

「早寝早起きしよう!」と念じるのをやめて、具体的に取り入れた「小さな仕組みや工夫」をご紹介します。
どれも気合や根性は使わない、すぐに試せる体に優しいものばかり。

  • お風呂は「寝る1時間半前」に入る(39度で10分)
    寝る直前ではなく、1時間半前にお湯に浸かるようにしました。
    デバイスのデータを見てみると明らかに「深い睡眠」の時間が長くなり、夜中に目が覚める回数が減少!
    深い睡眠がしっかりとれると、翌朝の寝起きが格段にラク。
  • ベッドに入る前の「アイケア」
    ホットアイマスクなどで目を温めてから横になると、緊張がほぐれて寝付きが良くなるのを実感。
  • 脳がぐるぐる回るときは「側頭部を冷やす」
    頭が冴えて思考が止まらない夜は、アイスノンで側頭部をクーリング。
    脳のオーバーヒートがスーッと静まり、スムーズに寝る態勢に入りやすくなります。
  • 起床後2時間以内に「温かいおみそ汁」を飲む
    昔は朝食を食べるのが苦痛でしたが、今はおみそ汁を少しだけでも飲むように
    (夕食の残りがほとんど。それも無いときは迷わずインスタント!)。
    お腹がじんわり温まると、体だけでなく精神的にもホッと落ち着いて1日をスタートできます。
  • 夕方以降は「カフェインレス」に切り替える
    濃いコーヒーを飲んだ日は寝付きが浅い気がしたため、夕方以降はカフェインレスの飲み物を選択(選べるときは)。
    「絶対禁止!」と力まず、ゆるやかに避ける仕組みにしています。

50代の今、ようやく思えた「私は私のままで大丈夫」

睡眠という「土台」を整えてから、私の内側に少しずつ、でも確実に変化が起き始めました。

一番嬉しかったのは、ずっと私を苦しめていた「何かに追われるような焦燥感」が減ったこと。

仕事や人間関係でうまくいかないことがあっても、「まあ仕方ない、今は棚上げしよう」「次はできるかもしれないから、全否定しなくて大丈夫」と、しなやかに受け流せるようになりました。
昔の私なら、一つの失敗で自暴自棄になり、すべてを投げ出していたはず。

もちろん、私が全く別の素晴らしい人間に生まれ変わったわけでもなく。
今でも相変わらず先延ばしグセはあるし、人間関係で地雷を踏むこともあるし、所在ない気持ちになる夜もあります。

けれど、「ダメな部分を抱えたままでも、私は私のままで大丈夫」と思えることが増えてきました。
失敗を繰り返しながら50代を超えて、こんなにも楽に生きられる日が来るなんて、苦しかった昔の私には想像もできなかった。

もし今、生活リズムが乱れて、「他のみんなができることができない」と自分を責めている方がいたら、伝えてみたい。

自分が悪いんじゃない。ただ「やり方」が合っていないだけ。
気合で自分を変えようとせず、賢い仕組みやツールに頼ってみるのはどうかな。

生きづらいけど、大丈夫。 
あなたに合うやり方は、きっと見つかるよ。

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