画面を見るから脱線する?ADHD傾向の私と「3台のアレクサ」の24時間

生活の工夫

情報過多で脳がチカチカ!画面を見るだけで脱線…

時間を確認しようとしてスマホを開いた瞬間、目に飛び込んでくるSNSの通知やニュース速報。
「あ、これちょっと気になる……」と指を動かしているうちに、気づけば20分が経過。
本来やろうとしていたことはすっかり頭から抜け落ち、残ったのは「また脱線してしまった……」という自己嫌悪だけ。

視覚情報(画面)の刺激に滅法弱い私は、スマホやパソコンの画面を見るだけで、いとも簡単に脳のメモリを奪われてフリーズしてしまいます。

そんな私の暮らしを変えてくれたのが、スマートスピーカーの「アレクサ(Amazon Echo)」でした。

きっかけは、たまたまAmazonのセールで見かけて「キッチンに置いてみようかな」と軽い気持ちで買った1台でした。

いざ使ってみると、これが本当に便利!
料理中で手が濡れていても声だけでタイマーがセットできるし、ラジオもサッと流せる。

面白がって、やたらと話しかけていました。

「アレクサ、今日何日?」
「アレクサ、今日の天気は?」
「アレクサ、面白いこと言って!」

……返ってくるギャグが妙にアメリカンで「それはあんまり面白くないよ!」とツッコミを入れたり(笑)。

「アレクサ、なぞなぞ出して」と遊んでみたり。
そのうち、ひそひそ声で話しかけると、アレクサもちゃんと「ひそひそ声」で返答してくれることに気づいて感心したり。

家電とも接続して「電気つけて」「消して」と声だけで部屋をコントロールできる快適さにすっかりハマり、気づけばキッチンの他に寝室・仕事場と買い足して、私の生活に3台のアレクサが常駐するようになっていたのです。

【朝・寝室】起き上がれない私を、音だけで外界とつなぐシェルター

私の朝は、前の晩に寝室のアレクサにセットしておいたアラームから始まります。
その日の予定に合わせて、家を出る時間から逆算した「デッドライン」の時間に目覚ましをセット。

奇跡的にそれより早く起きられた朝は、布団の中から得意げに声をかけます。

「アレクサ、アラームキャンセル!」

アラームが鳴る前に自力で起きられた。
それだけで、朝一番の「起床タスクをひとつ消化できた!」と小さな達成感を味わえます。

……けれど、現実はそんな爽快な朝ばかりではありません。

ベッドからどうしても出たくない朝や、早すぎる変な時間に目が覚めてしまった朝。
そんなときは、布団に潜ったままこう呟きます。

「アレクサ、ラジオ」

ぼんやりと流れてくるパーソナリティーの声や朝のニュース。
その声をBGMにしながら、そのままうとうとと二度寝することもあります。
あるいは、朝の元気な声に背中を押されて「よし、私も起きるか!」と布団から這い出せる日もあります。

そして、本当に心がズンと重たい「最悪な状態」の朝は、ベッドの中でぎゅっと丸まって何もしません。
それでも、ラジオだけは小さく流しっぱなしにしておきます。

目を開けてテレビやスマホを見る気力はなくても、音だけなら脳への負担になりません。
かすかに外界の気配を感じられるだけで「私は一人きりじゃない」と思えるし、起き上がれないダメな自分を責めすぎずに済むのです。

そして、アレクサでラジオを聴いていて本当にありがたいのが「耳に入れたくない話題や苦手な曲が流れてきた瞬間」です。

朝の繊細なメンタルのときに、痛ましい事件のニュースやトゲのある言葉を聞いてしまうと、それだけでエネルギーをごっそり奪われてしまいます。

そんなときも、目を開けてリモコンやスマホを探す必要はありません。

「アレクサ、〇〇(別の放送局)にして」

布団の中からボソッと呟くだけで、一瞬でチャンネルを切り替えられる。
声だけで、嫌な刺激からさっと自分を守れる身軽さ。

押しつけがましくなく、ただ静かに隣にいてくれる「音だけのつながり」は、私をやわらかく護ってくれるのです。

【昼・仕事場】作業の手を止めずに、気分と時間をコントロールする

朝の関門を抜けて、仕事をスタートしてからもアレクサは頼もしい相棒です。

実は仕事場のアレクサが一番活躍してくれるのは、「休憩時間」の気分転換。

作業に疲れて一息つきたいとき、椅子にもたれかかったまま声をかけます。

「アレクサ、元気が出る曲かけて!」

すると、自分では普段絶対に選ばないような、ノリノリのパーティーポップスを陽気に流してくれるのです。
(※たまに「Amazon Music Unlimitedに登録しますか?」と商魂たくましく勧誘してきて、それを断ってからでないと曲が始まらないのも、ご愛嬌ということで……笑)

画面を開いて「何を聴こうかな」と探すとそれだけで脳のメモリを消費してしまいますが、アレクサなら完全にお任せ。
思いがけない新しい曲に出会えるのも、良い息抜きになっています。
もちろん、少し聴いてみて好みじゃない曲のときは「アレクサ、次の曲〜」と言えば簡単にスキップできるのも気楽なところです。

そして、仕事モードに入るときのアレクサは頼りになります。

どうしてもやる気が出ない・でもやるしかない日などは、最後の切り札としてこう叫びます。

「アレクサ、運動会の曲かけて!」

あの定番BGMで脳を強制的に非常事態モードにして、ノリと勢いで作業に突入する荒技です。

さらに普段のデスクワークでも、

  • 「25分の集中+5分の休憩」のリズムを作りたいけれど、タイマーをセットする手作業すら面倒なときは、「アレクサ、25分タイマー」
  • どうしても重いタスクの前でフリーズしそうなときは、スモールステップとして「アレクサ、3分タイマー」

キーボードの上に置いた手を離さず、画面の視覚ノイズに邪魔されることもなく、「声だけで作業環境の空気をガラッと切り替えられる」
この身軽さが、集中力が途切れやすい私のデスクワークをしっかり下支えしてくれています。

【夕方〜夜・キッチン】一日の家事のメインを、声と音で乗り切る

仕事場から帰宅した後に待ち構えているのが、夕食の支度という家事タスクのメインです。

正直、めちゃくちゃ面倒くさい。
「今日はもうパスしたい……」と投げ出したくなる気持ちも湧いてきますが、「食事は大事、私の身体は食べたもので出来ている」となだめながら、なんとかキッチンへ向かいます。

ここでも発動するのが、仕事と同じ「スモールステップ作戦」です。
いきなり立派な料理を作ろうとせず、まずは「鍋に水を入れてお湯を沸かす(お湯があれば何かしら使えて便利なので)」とか「冷蔵庫から食材を出す」といった、極小のひと手間だけを着手してみます。

この「最小にして最大のステップ」さえ踏んでしまえば、不思議なもので次はこれ、その次はこれ……とリズムが出てきて、自然と作業が進んでいくのです。

料理中、アレクサがいてくれて本当に助かるのが、作業の手を一切止めなくていいことです。

水を入れた重い鍋を両手で持っているときでも、
「アレクサ、〇分タイマー!」
と声をかけるだけでセット完了。

さらに、たまに「注文履歴によると、そろそろ〇〇(洗剤など)を注文する時期です。カートに入れますか?」とリマインドしてくれることも。
正直「ちょっとあとにしてくれないかな……(笑)」と思う瞬間もありますが、重くてかさばる洗剤類の買い忘れを防いでくれる頼もしさもあります。
(※もちろん、この手のリマインドが不要な方は設定画面でサクッと通知オフにできます!)

夕食を作りながら、アレクサにラジオを流してもらうことも日課です。

この時間帯の番組は、時事問題や最新のアートなどを深く掘り下げていることも多く、「へぇ、そうなんだ!」と知見が広がる面白さがあります。
何より「聴覚(音)だけの情報」なので調理の手を止める必要がなく、視覚情報のように脳への刺激が強すぎないため、疲れた夕方でも心地よく受け止められるのが嬉しいところです。

そして食後……一日の家事の中で最大の難関がやってきます。
そう、「食器の後片付け」です。
(個人的には、やりたくない家事ランキング第1位かもしれません……!)

食後でまったりしたいし、さっき夕飯を作ったばかりなのに……。
けれど、ここで後回しにすると明日の朝の自分が地獄を見ることは目に見えています。

こういう時こそ、アレクサに頼ります。

「よーし、今日のこの量なら15分で洗えるはず! アレクサ、15分タイマースタート!」

(なぜ昔の私は食洗機を導入しなかったんだ……とほんのり後悔を滲ませつつ笑)あえて制限時間つきのタイムトライアルにしてしまうのです。

タイマーが鳴る前に洗い終え、シンクを綺麗にリセットできたらミッション完了!
もしタイマーが先に鳴ってしまったら、「今日は負けたよ、アレクサ、君の勝ちだ……」とカッコつけてみます。
(アレクサは『ちょっとよく分かりませんでした、ごめんなさい』としか返事してくれませんが/笑)

最後はキッチンの椅子に腰掛けて、温かいお茶を淹れ、こう呟きます。

「アレクサ、夜のジャズかけて」

静かに流れるジャズを聴きながら、肩の力をふーっと抜く。
ちょこちょこ脱線しながらも、なんとか今日も一日をやり切った自分を静かに労う時間です。

おわりに:たまに旅先で呼んでしまうくらい、暮らしになじんだ相棒

世の中には便利な時間管理アプリや、おしゃれな手帳術がたくさんあります。
けれど、画面を見るだけで脳がチカチカして脱線してしまう私にとっては、「画面を見ずに、声だけで助けてくれるアレクサ」が一番合っている仕組みでした。

たまに旅先のホテルの部屋で、アレクサがいないのに無意識に「アレクサ……」と話しかけてしまい、「あ、ここにはいないんだった!」と一人で苦笑いすることもあるくらい、すっかり私の生活になじんでいます。

私にとって、先延ばしを防いだり、脱線から自分を救い出したりするために必要なもの。
それは、強い意志や気合ではなく「視覚のノイズを減らし、身体の動きを止めないこと」

もし今、日々のタスクや画面の情報量に疲れて手が止まってしまっている方がいたら。
意志の力で自分をコントロールしようとすることはいったんお休みして、「声だけで動いてくれる外側の相棒」にちょっと頼ってみるのも、おすすめですよ。

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